continue reading hover preload topbar hover preload widget hover preload

昭和30年代の間取り

Categories: 未分類  |   -

昭和30年代の高度成長時代から40年、日本の家は、家族や団欒を大切にした時代から、個室重視型を経て、今再び家族の触れ合いを中心とした開放的なプランが見直されつつあります。広いリビングやダイニング、そしてオープンキッチンと、入れ物はそろいましたが、肝心の家族の結びつきが弱く、コミュニケーションが取れにくくなっているような気がします。
そこで、昭和30年代の、国民的人気漫画、サザエさんの家を検証してみましょう。

フグ田家の家族構成は、波平と舟の老夫婦、マスオとサザエの夫婦とカツオ、ワカメ、タラオの子供3人の7人家族です。
家は当時の一般的な木造平屋32坪の二世帯住宅です。間取りは、北側には西から脱衣浴室、そして台所と茶の間、その横にカツオとワカメの子供部屋があります。南側は老夫婦の居室の横に客間があり、廊下を挟んでマスオ、サザエ、タラオの居室です。その北東側に玄関があり、南側へ廊下が続き、突き当たりにトイレがあります。南側と北側は、部屋が接しています。

これは茶の間を中心にした、和の家です。フグ田家には、クーラーがありません。夏は南側の廊下から風が通りぬけていたのでしょう。北側はやや暗くなり勝ちですが、壁が少なく、引き戸や引き違い戸なので、空間の柔軟性と融通性があります。今の人間から見ると、プライバシーには欠けますが、おーいお茶、と言っても聞こえるような空間だと思われます。南側の廊下は、3世代の交流やご近所の人とのコミュニケーションの場として、重要な役割だったのでしょう。

現代の、パブリック空間と、プライベート空間が分かれている家との違いは明らかです。