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狭小住宅 その2

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先にご紹介した東京品川区に一戸建てを建てたMさんのお宅についてです。

建て坪9坪とは本当に驚きの狭さ(申し訳ありません)なのですが、その全貌を見たときに、まるで狭小住宅とは思えない程の広さを思わせる作りでした。

改めて構造を紹介しますと、敷地面積14坪、建て坪9坪、鉄筋コンクリート造の4階建てです。

そもそも築20年程中古住宅が建っており、この土地に西海岸に建っているような白いビーチハウスをいつか建てたいと思いながらその家を建て替えるところから始まりました。

白い家で家の中にらせん階段を設置してくれる建築家をまず探すところからだったという所に、施主のMさんの家へのこだわりを感じます。

家の側面に光がふんだんに入りこむように全面ガラスを使用し、空間をより広く見せるために3階まで吹き抜けのらせん階段を設置していました。

ところが、このプランを初めに提示された時点で見積もりは予算の2倍以上。ここからMさんと建築家の共同作業が本格的に始まるのです。

まずは当初4階建てにする予定も3階に変更してコストダウンを図り、着工から一週間で上棟を行いました。人件費削減が一番の狙いであり、あらかじめ鉄骨を工場で組み立てて、それを現場へ持ち込んだために現場ではとりつけのみですみます。少しでも室内を広くするために外壁を薄くて断熱効果の高いものにし、床板と天井を一枚の板にすることで天井の高さも確保されていました。二階に設けられた寝室に限っては少しでも部屋を広くするために内壁を張っていなかったのは斬新でした。

理想を柔軟に考えてプランを出し合うことで、妥協ではない希望通りの家を手に入れることができるものなんだなと、感心しながら拝見したことを思い出します。

家とは家族の城ですものね。狭小と言われるものの、光と理想に包まれた素敵なビーチハウスが出来上がっていましたよ。